海外で働く日本人美容師にインタビュー/MEGUMIさん「T’SALA SALON SPA」共同経営/美容師
MEGUMIさん「T’SALA SALON SPA」共同経営/美容師
バンクーバーでネイリストをやっていた当時アルバイトでヘアショーのモデルをした際、教育者としてそこで働いていた現在のビジネスパートナーと出会う。今も共同でサロン経営をし、美容師としてもバンクーバーで働く。サロン名はT’SALA SALON SPA。
しっかり日本で学んで技術のある人であれば、 大丈夫ですよ。もし迷っているのだったら絶対にやった方が良い。
Vansta:学校には通われたんですか?
MEGUMI:学校には通わずにアパレンティスシッププログラム(一定の期間を見習いで一人前になるまで働きながら学ぶこと)を申し込んで、政府からの指定の時間を稼ぐと試験を受けられるというものがあったので学校には通わなかったです。
Vansta:日本で美容学校にお金をかけて通わなくてもバンクーバーで働きながら免許がもらえるんですか?
MEGUMI:そういうことですね。ただ日本からだとVISAがアパレンティスの場合は約2年かかるので長いビザが必要になりますね。でも、もし日本で美容師ではなくてカナダで働きたい人であればジョン・カサブランカという学校は半年のコースがあって基礎から全て教えてくれます。そこを卒業すると就職活動ができます。
Vansta:BC州の免許は必要なんですか?
MEGUMI:日本の免許を切り替えることは勿論可能ですけれども、なくても大丈夫です。ワーホリの人なんかは短い期間だけなので取らない人もいますし、サロンによっては必須条項になっているところもあるので様々ですね。
Vansta:いつごろバンクーバーに来られたんですか?
MEGUMI:2008年の6月からです。
Vansta:なぜバンクーバーにしたんですか?
MEGUMI:2007年にカナダへ旅行に来た際に、バンクーバーではなかったんですがとてもいいところだなと思ったので、カナダについて少し調べ出したらバンクーバーがその前の年かそのくらいに世界で一番住みやすい都市に選ばれていたのでそれが理由ですね。あと日本からも近いし。
Vansta:雇用する際の手順を教えてください。
MEGUMI:始めはレジュメとカバーレターを送ってもらって、いいなと思った人に質問をいくつか送ります。それは技術てきなことではなく、彼らの趣味やただ人柄を見るテストですね。きちんとそれに対して時間を費やしているかもポイントですね。インタビューは私とビジネスパートナーの二人でします。
Vansta:面接はすべて英語なのですか?
MEGUMI:すべて英語でしますね。今までで一人だけ日本人の方も来られましたね。それもすべて英語です。うちはウェブサイトもすべて英語のみですね。
Vansta:スタッフの国籍と従業員数を教えてください。
MEGUMI:私以外は全員カナダ人です。バンクーバー出身の人は1人のみで他の人はカルガリーなどの他の州出身ですね。全員で6人のみのとてもアットホームな環境です。
Vansta:サロンについて詳しく教えて下さい。
MEGUMI:サロン自体は2階建てで2階はサロンとフルキッチンがあります。なので、たまにクッキーを焼いてお客さんにあげたりしています。1階はスパとマッサージチェアとネイルのテーブルとリテールがあります。スパではネイルのフットとハンド、ワックス、アイブローのカラー、フェイシャルマッサージとボディーマッサージですね。
Vansta:技術面で白人とアジア人の毛質に違いがあると思うのですが、その点はどう改善すればいいのでしょうか?
MEGUMI:日本の技術はカナダに比べてとても高いので、一からやり直すというよりは楽になると思います。白人の人だとカラーの時も時間がかかりにくいですし、カラーも暗くするよりも明るくする方が大変なので、しっかり日本で学んで技術のある人であれば、少し調整するだけで大丈夫ですよ。
Vansta:一日のタイムスケジュールを教えてください。
MEGUMI:朝は11時から7時か12時から8時で大体8時間に1時間のお昼休憩です。予約によっては1時間取れない場合もあるんですが、30分は絶対に取るようにしています。法律でも決まっているので。スタイリストが自分で予約を管理します。
スタイリング中の様子
Vansta:残業はありますか?
MEGUMI:あります。残業手当はないのですがコミッションか時給かどちらか大きい方がお給料になります。もし残業があった場合は翌日か同じ週でその分遅く出勤したりなどとバランスを取るようにしています。なので、日本のように一定の時間が決まっていてその後、残業があるという形ではないですね。体調管理と働きすぎないというのはすごく気を付けています。疲れちゃいますしね。
Vansta:一週間にお休みはどのくらいありますか?
MEGUMI:出勤は週4日です。なので、日曜日から火曜日はお休みです。私とビジネスパートナーは週5日なのでお店自体は5日間営業しています。
Vansta:どういう人材を雇いたいですか?
MEGUMI:シャイじゃない人。やっぱりアウトゴーイングな人ですね。言葉が通じなくても、接客業なので、感じが良ければ、バンクーバーの人たちは英語がしゃべれなくても、カナダ人達以外の人種がいる環境に慣れているので、とても親切ですよ。うちのサロンはアットホームなので同じ顧客の方が何度も来られるので、皆さん結構理解がありますよ。やる気がある人、仕事が好きな人が欲しいですね。
共同経営者のマシューさんと
Vansta:どうすれば英語が話せるようになると思いますか?
MEGUMI:英語の環境にいるということが一番近道だと思います。私はネイリストとして一番初めにカナダに来て働いた場所が日系の美容室だったんですけれど、お客さんや周りの環境に英語が必要だったのと、同僚がメキシコ人で英語で話さなければいけなくて、結構悔しくて毎日家に帰ると次の日に言いたいことなんかを勉強していましたね。
Vansta:日本の留学を考えている人に対してのアドバイスはありますか?
MEGUMI:カナダは楽しいですよ。もし迷っているのだったら絶対にやった方が良い。自分がやる気があればなんとかなる。日本にいた時よりもカナダの会社の方が上下関係が薄いし、頑張り次第でなんとかなるから。
バンスタでは海外で働きたい日本の美容師さんを募集しています!海外で美容師としての就労を実現したい方、是非お気軽にお問い合わせください。