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今回はカナダで永住権を取得し、カナダ人スタイリストにも負けず劣らずの人気を誇り、現地美容室でバリバリ働いている日本人美容師MIAさんのご紹介です。彼女に初めてお会いした時のキラキラ感は、今でも忘れません。

そんなMIAさんのカナダ永住権取得までの道のりや、日本の美容室との違いをたくさん語っていただきましたので、バンスタをご覧の皆様にも是非ご紹介させて下さい!

 
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今まで様々な国に住んできたMIAさんの経歴について、インタビューも含めながらご紹介します。

 

経歴

愛知県の美容学校を卒業後、名古屋の美容室へ就職。
同時に、レースクイーンや、人気ファッション雑誌の読者モデルなどの仕事も経験。

最初の美容室でアシスタントを3年間経験した後、スタイリストデビュー。

7年間で、合計3ヶ所の美容室で就労。

 

バンスタ:この頃から美容はもちろんのこと、モデル、撮影などにも興味があったのですね。

 

MIA:そうですね、そしていつかは海外の美容室で働いてみたいと思っていました。

 

2008年:トロント、カナダ

名古屋で働いていた時の同僚がトロントで仕事をしていたので、それをキッカケにトロントに渡る。

美容室のサロン業務だけでなく、以前から興味のあった撮影業務に携わる。

半年後、トロントからオーストラリアのシドニーに移住を決意。

バンスタ:はじめての海外でのお仕事は、どうでしたか?

 

MIA:毎日、新しいことばかりで充実していて、すごく楽しかったです。

 

バンスタ:それでは、なぜトロントから移住を決意したのですか?

 

MIA:就労するためのビザがなかったことと、冬の寒さが合わなかったので、暖かい場所への移住を決意しました。

 

バンスタ:私もトロントにも行ったことがありますが、やはりトロントの冬は寒いですよね〜。

 

2009年:シドニー、オーストラリア

温かい気候に惹かれて、ワーホリでシドニーへ渡る。
バンスタ:外国の地での就活は大変だったと思いますが、仕事探しはどのように行いましたか?

 

MIA:歩いて履歴書を配ったり、ネットで応募したりと地道に仕事を探しをした結果、無事に美容室での就職が決まりました。

 

バンスタ:お給料体系について教えていただけますか?

 

MIA:最初は時給から始まって、コミッションへ移行というお給料形態に変わりました。
そのまま1年半の働かせてもらいましたが、ビザの継続が難しかったので、日本へ帰国する事を決めました。

 

2010年:バンクーバー、カナダ

バンスタ:それではオーストラリアから一旦日本に帰ってから改めてカナダに来たんですね。

 

MIA:はい、ワーホリを利用して、再度カナダへ来ました。前回の経験もふまえて気候的にも温かいバンクーバーを選びました。
今回は長期でと考えていたので、就労ビザが欲しかったのはもちろん、一番の目的は自分が美容師としてカナダ人に認めてもらう事を目標に仕事を探し始めました。
就労ビザの取得条件(会社設立年数、従業員の数など)を自分で調べ、該当するヘアサロンを見つけて、キツラノというエリアのカナダ人経営のヘアサロンに応募した結果、就職が決まりました!

 

バンスタ:へー!スゴい行動力ですね!なかなか就労条件まで調べてからの就活はできないですよね。

 

MIA:ありがとうございます。その前のトロント、オーストラリアの経験から、海外では自分から動かないといけないと思っていたので、頑張りました!就活の時点では、就労ビザのサポートまでの話しはしていなかったのですが、後にオーナーに相談をしたところ、快諾していただき、BC PNPで永住権の申請をしました。

 

バンスタ:素晴らしいですね。MIAさんの仕事ぶりがオーナーに認められていたということですね。永住権の申請にはどのくらいの時間がかかりましたか?

 

MIA:ハッキリとは覚えていませんが、BC PNPとCICを合わせて、1年程で永住権を取得することができました。

 

バンスタ:今もキツラノのお店で働かれているのですか?

 

MIA:いえ、その後は、イエールタウン、リッチモンドのサロンでも働いて、現在はサウスグランビルというエリアにある店で働いています。最初から数えると4店目ですね。色々な所で働き、たくさんの勉強させていただいています!働くサロンによっても、ワークスタイルが少しづつ違うので、面白いですよ。

面接については、カナダだから適当なのかな〜と思っていましたが、細かいインタビューと技術テストでした。カットはもちろんですが、ハイライトの需要が多く、スピードも求められるため、技法や、セクショニングの細かい説明力が要求されました。

 

バンスタ:今のヘアサロンを選んだ決め手は何ですか?

 

MIA:現在の店はスパが併設されているサロンで、商品はオーガニックのものを使っているというところが魅力的でした。店内も自然光をたくさん取り入れていて、明るく心地よい雰囲気で働きやすそうだと思ったからです。

 

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バンスタ:海外のヘアサロンで働くうえで、難しかったことはありますか?

 

MIA:たくさんありました。まずは、スタイリストの接客態度がとてもフレンドリーでありながらも、プロフェッショナル感を保つことでした。英語が分からない場合など、日本人がよくしてしまいがちな、愛想笑いですが、ヘラヘラしていると捉えられてしまい、実は印象が良くありません。オーナーに注意をされたこともありました。

2つ目は、プロダクトを説明する際の英語にはかなり苦労しました。お客様にもいい商品を使っていただいて、自宅でも髪をヘルシーに保っていただきたいのはもちろんですが、店販のアップセルは売上アップにも繋がるので、成分、効果などの説明もスタイリストが自信を持って行う必要があります。

また、薬事法の違いによりカラー、オキシの違いはもちろんですが、色々な国のスタイリストが集まっているので、カラーの手法も様々でした。

最後に、日本のカットをそのままお客様に提供したとしても、苦情につながるケースもあるということです。国籍、文化によって、美的センスがかなり異なるので、最初のカウンセリングがとても重要になります。

 

バンスタ:日本で学んだことの強みはありますか?

 

MIA:はい、パーマや、ストレートパーマなどの施術は、カナダでの需要が少ないため、知識のあるスタイリストが多くないのは確かで、すごくプラスになります。また、カナダ人の中にも、日本のスタイルを好む人もたくさんいます。

 

バンスタ:日本とカナダの美容室でのお仕事の違いは感じますか?

 

MIA:全然違いますね!日本の美容室では、組織的に動くことが多く、ミーティング、接客以外の業務もたくさんありますが、カナダでは個人が尊重されるので、自分のペースで進めることができます。また、教育システムについても違って、日本では、就業後は、先輩スタイリストによるクラスは当たり前となっていますが、カナダは自ら動くことが大切で、セミナーに参加したり、同僚に聞いたりして自分のできることを広げていくイメージです。

カナダからアメリカへは近く、短期休暇でも行けるので、LAでvidal sassoon のクラスを取ったり、NYCでToni &guy の本格的なクラスを取ったり、日本とは違う世界に通用するクラスを体験できますし、そういったクラスを取っているスタイリストさんもたくさんいます。またAvedaのクラスはバンクーバーでも頻繁に行なわれているので、ハイライトなどは人気です。外国ではハイライトの注文はわりと多いので、日本で見たことのないような手法で、外国人風の色味を出す勉強などもできるので、お勧めです。

 

バンスタ:では、その技術を持って日本に帰国するとしたら、かなりの強みになりますね。

 

MIA:そうですね、ハイライトの技術ひとつにしてもそうですが、外国人の髪質はアジア人の髪質とは全然違うので、経験があるとないとでは全然違いますよね!

 

バンスタ:バンクーバーで美容師を続ける理由は何ですか?

 

MIA:私はバンクーバーが大好きで、生活も毎日楽しくて、色んな国の友達、お客様に出会えて、バンクーバーで美容師として働くことができて、とても幸せに思います。日本での就労条件とは違って、プライベートの時間も大切にできるので、自分らしくいられる気がします。

 

バンスタ:趣味などはありますか?

 

MIA:とにかく、美容系が大好きで、オーガニックコスメ、美容クリーム、アロマを作るコースをms brightsさんで開講させてもらっています。以前にファション関係の撮影業務に美容師として携わっていたこともあり、写真撮影などもお客様の要望がある際には行ってます。

 

バンスタ:ありがとうございました。

 

というわけで、以上カナダでの永住権を獲得し、バンクーバーの現地の美容室で働いている日本人美容師、MIAさんへのインタビューでした。

日本人美容師さんの多くは、英語に自信がない人が多く、母国語でコミュニケーションがとれる日本人経営の美容室でのお仕事を探しがちですが、MIAさんは自分の技術、英語力なども含め、カナダ人に認めてもらいたいという強い意志から、数々の現地の美容室で成功されてきたんだと思います。初めから無理と思って諦めるのではなく、チャレンジする気持ちも大事ですね!

今現在も自分の好きなヘアサロンで働いていて、日々オーガニックなプロダクト、雰囲気に囲まれながらバンクーバーでの生活をENJOYされていて、私もすごくパワーを頂きました。

開講されている美容商品の説明もしていただきましたが、すごく情熱を感じて、MIAさんのファンになりました!

 

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